仰向けで寝ると腰が痛くなる原因
仰向けで寝ると腰が痛くなる原因とは?
「仰向けで寝ていると、だんだん腰が痛くなってくる」
「朝起きたときに腰がこわばっている」
そんな経験、ありませんか?
実はこのような症状は、筋肉が縮んだまま硬くなることで起こる「筋短縮痛」が原因のことがあります。

痛みに関係する筋肉:多裂筋(たれつきん)
背骨の深い部分にある「多裂筋」は、姿勢を支えるために常に働いている重要な筋肉です。(右図)
しかし、この多裂筋が過度に緊張したり、トリガーポイントができてしまうと、仰向けで寝ているときに腰の痛みを感じやすくなります。
※赤く塗られている箇所に痛みが生じやすい。
なぜ仰向けで痛くなるのか?
仰向けで寝ているときの痛みは、次のようなメカニズムで起こります。
- 仰向けで寝る
- 多裂筋が短縮(縮んだ状態)になりやすい
- 筋肉が反射的に緊張する
- トリガーポイントが刺激されて痛みが出る
このとき、腰の下に手を入れると「隙間が広がっている」と感じることがあります。
これは、多裂筋の緊張によって腰椎の反り(前弯)が強くなっている状態です。
姿勢を変えると楽になる
横向きに寝ると、多裂筋の短縮が起こりにくくなり、筋肉の緊張も和らぎます。
そのため、痛みが軽くなることが多いのです。
このように、寝る姿勢を変えると痛みが軽減する場合は、関節や骨ではなく、筋肉が原因の「筋性疼痛」である可能性が高いと考えられます。
改善にはトリガーポイント治療が有効です
多裂筋にできたトリガーポイントを的確に治療すると、仰向けでの腰痛や朝のこわばりが改善するケースが多く見られます。
「寝ていると腰が痛い」「朝起きると腰がつらい」
そんなお悩みがある方は、ぜひ一度、当院のトリガーポイント治療をご相談ください。
この記事の執筆者
鈴木 雄亮(すずき鍼療院・整体院 院長/鍼灸師)
筋筋膜性疼痛症候群やトリガーポイント治療を専門とし、
腰痛・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症などの慢性症状を中心に施術を行っています。
大阪手技療法研究会やREXトリガーポイント研究会で研鑽を積み、
最新の知見を臨床に取り入れています。

