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腰椎椎間板ヘルニアと診断された腰痛や足のしびれ

椎間板ヘルニアは腰痛の原因?

整形外科での診断と治療

腰痛や足のしびれといった症状で整形外科を受診してMRIやレントゲンなどの検査により、腰椎のヘルニアが見つかると、

腰椎椎間板ヘルニアと診断されます。痛み止めやシップの処方や神経根ブロック注射といった処置がおこなわれる事が多いですが、

これらの処置で改善がみられない場合、手術をすすめられる事があります。

ヘルニアが原因の痛みとは?

ヘルニアが原因とされている腰痛は、飛び出たヘルニアや腰椎の損傷によって生じる炎症が原因と考えられます。

炎症は、打撲や捻挫直後に感じるズキズキとした痛みで、安静にしていても痛みを感じます。

また、痛み止めの多くは炎症を抑える作用があるため炎症の痛みにはよく効きます。

トリガーポイントが原因の可能性

しかし、当院へ来院された患者さまの訴えの多くはヘルニアと診断されてから数か月~数年経過していたり、痛み止めを飲んでも痛みが改善しないとおっしゃいます。

ときには手術によりヘルニアを切除したにも関わらず、腰痛が治らないというケースも少なくありません。

このことから、ヘルニアや炎症が痛みの原因ではない可能性が考えられます。

その原因がMRIやレントゲンでは写らない、トリガーポイントにあると当院では考えています。

トリガーポイントとは?

トリガーポイントとは、主に筋肉にできる痛みの発生源の事です。

日常生活やスポーツで繰り返し負担がかかる筋肉に形成されてきます。

トリガーポイントができると、これまで何ともなかった動作や姿勢で痛みを感じるようになります。

トリガーポイントがある筋肉に負荷がかかったときだけ痛みを感じるので、重たい物を持ち上げた瞬間や、

立っていたり、座っていたりするときだけ痛みを感じます。

どちらが本当の原因か?

本当に椎間板ヘルニアで痛みがあるなら、ぎっくり腰にように急に痛くなり、安静時もズキズキうずくような痛みがあり、痛み止めが効ききます。

そうではなく、痛みが慢性化しており、特定の動作や姿勢以外では痛くないのであればトリガーポイントが原因の可能背は非常に高いと思われます。

足のしびれは神経の圧迫が原因?

本来の神経痛とは

足のしびれに関しても、ヘルニアが神経を圧迫している事が原因とされ坐骨神経痛とされる症状が生じるとされています。

神経の走行に沿った足のしびれや痛みがあり、それ以外にも感覚が鈍くなったり力が入らなかったり筋肉が瘦せてしまったりなどの症状が神経痛では生じます。

しかし、こちらに関しても多くは痛みしびれのみで他の神経痛の症状はみられず、神経の走行から外れた場所の痛みやしびれを訴えるケースが大半です。

トリガーポイントによる神経痛のような症状

トリガーポイントが原因の痛みには関連痛という離れた部位へ放散するような痛みを感じます。

特に小殿筋や梨状筋からの関連痛は下半身に広がる関連痛が起こることが知られています。

梨状筋の関連痛

小殿筋の関連痛の図

坐骨神経痛とされる症状と酷似していますが、坐骨神経は太ももの後ろの真ん中あたりにあるのですが、痛みはお尻や太ももの外側に訴えるケースが大半です。

痛み・しびれのみで筋力低下や感覚の障害はないのも特徴です。

神経痛であればブロック注射や神経痛治療薬も有効なはずですが、関連痛には効きません。

当院での腰椎椎間板ヘルニアに対する治療法

以上のことから、椎間板ヘルニアと診断された腰痛や足のしびれであっても

実際にはトリガーポイントによる症状の可能性が考えられます。

トリガーポイントの治療には鍼治療が効果的です。

当院ではトリガーポイントを見つける専門的な検査をおこない、

鍼治療や徒手治療をおこないトリガーポイントをなくす治療をおこないます。

トリガーポイントがなくなった時点で症状の改善がみられます。

お困りの際はぜひご相談ください。

 

この記事の執筆者

鈴木 雄亮(すずき鍼療院・整体院 院長/鍼灸師)
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)やトリガーポイント治療を専門とし、腰痛・肩こり・坐骨神経痛・膝痛・五十肩などの慢性症状改善を得意としています。
大阪手技療法研究会やREXトリガーポイント研究会で研鑽を積み、最新の知見を臨床に取り入れながら患者様一人ひとりに合わせた施術を行っています。

 

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