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手術後も再発した腰痛症例

手術後も再発した腰痛と坐骨神経痛

当院へご来院された患者様の一例をご紹介します。
この方は過去に「腰椎椎間板ヘルニア」と診断され、腰椎をプレートで固定する手術を受けたご経験があります。

手術直後は一時的に痛みが軽減したものの、数ヶ月後には症状が再発。
再度医師に相談したところ「ヘルニアは治っている」との診断を受け、神経痛治療薬や痛み止めを処方されたものの、症状の改善には至りませんでした。

その後、インターネット検索を通じて当院を知り、ご来院いただきました。

当院の見解と治療アプローチ

結論から申し上げますと、当院での治療により、訴えていた腰痛や大腿部のしびれは改善しました。

このことから、症状の主な原因は筋性疼痛であった可能性が高いと考えています。

初診時、患者様から伺ったところ、手術前後で症状の部位や質にほとんど変化がなかったとのことでした。
腰痛は自発痛ではなく特定の動作時に感じる運動痛、大腿部のしびれは出たり出なかったりする変動性がありました。

評価と治療内容

当院では、腰部の脊柱筋群や殿筋群を発痛源として評価し、鍼治療と徒手療法を中心に施術をおこないました。

特に手術痕の周囲にある多裂筋や脊柱起立筋には過緊張と浮腫が認められ、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)の典型的な所見が見られました。

治療によって筋の状態が改善するにつれ、痛みも軽減し、現在では定期的なメンテナンスのみで日常生活を問題なく送れている状況です。

この症例から学べること

椎間板ヘルニアなどの構造的異常があったとしても、必ずしもすべての痛みが神経由来とは限りません

筋肉由来の痛み(筋性疼痛)は、MRIやX線では捉えられないケースも多く、見逃されがちです

同じように、手術後も痛みやしびれが続いている方や、画像上の異常がないにもかかわらず慢性痛でお悩みの方は、筋肉の評価と治療を一度試してみる価値があるかもしれません。

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