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腰椎椎間板ヘルニアはなぜ起こる?保存療法と治療法

腰椎椎間板ヘルニアとは?

腰椎椎間板ヘルニアは、背骨のクッションである椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫することで腰の痛みや足のしびれを引き起こす病気です。
かつては「重い物を持つ」「無理な姿勢」が主な原因とされていましたが、現在では加齢・遺伝・生活習慣など複数の要因が重なって起こると理解されています。

腰椎椎間板ヘルニアの主な原因

加齢と遺伝的要因

加齢により椎間板の水分が減ると弾力性が低下し、ヘルニアが起こりやすくなります。
さらに特定の遺伝子が椎間板の脆弱性に関与することも研究で明らかになっています。

生活習慣の影響

長時間の座位、喫煙、肥満、運動不足は椎間板への負担を増やし、発症リスクを高めます。
日常生活の習慣がヘルニアに直結することが統計的に示されています。

近年の治療法と動向

最新のガイドラインでは、薬や手術だけに頼らず多角的な治療が推奨されています。

  • 保存療法:多くの症例は自然回復が可能。鎮痛薬、コルセット、神経ブロック注射で痛みを和らげます。
  • 運動療法:体幹を鍛えるエクササイズや柔軟性を高めるストレッチで再発予防。
  • 再生医療:損傷した椎間板を修復する細胞治療が臨床研究段階に入り、将来の選択肢として注目。
  • 低侵襲手術:内視鏡や顕微鏡を用いた最小侵襲手術が主流。従来より傷が小さく回復が早いのが特徴です。

ヘルニアとトリガーポイントの関係

椎間板ヘルニアの痛みは神経圧迫だけでなく、周囲の筋肉の緊張による筋筋膜性疼痛症候群(MPS)が大きく関与しています。
このとき形成されるトリガーポイントは痛みの引き金点となり、しびれや鈍痛を悪化させます。
レントゲンやMRIでは映らないため、病院で「異常なし」と言われても筋肉治療で改善するケースがあります。

保存療法におけるトリガーポイント治療の役割

ヘルニアの多くは保存療法で回復を目指すため、筋肉の緊張を和らげるトリガーポイント治療は有効な補完手段となります。
鍼灸や徒手療法で筋肉を緩めることで、神経圧迫以外の痛みが改善するケースも少なくありません。
従来の治療で効果が乏しい患者さんにとって、トリガーポイント治療は有望な選択肢と考えられています。

まとめ

腰椎椎間板ヘルニアは加齢・遺伝・生活習慣など複合的な要因で起こります。
2025年の最新治療は「保存療法→運動療法→必要に応じて手術」の段階的アプローチが基本で、再生医療や低侵襲手術も発展しています。
さらに、痛みの背景には筋肉やトリガーポイントが関与している場合があるため、画像検査で「ヘルニアが原因です」と言われても諦めず、専門的な治療を受けることが大切です。
浜松市で腰痛や椎間板ヘルニアにお悩みの方は、すずき鍼療院・整体院へご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 腰椎椎間板ヘルニアは鍼灸で改善しますか?
A. ヘルニア自体を治すことはできませんが、トリガーポイント治療で筋肉の緊張を緩めることで、痛みやしびれの改善が期待できます。
Q. 手術は必ず必要ですか?
A. 多くの場合は保存療法で回復します。手術は重度の神経症状や保存療法で改善が見られない場合に検討されます。

この記事の執筆者

鈴木 雄亮(すずき鍼療院・整体院 院長/鍼灸師)
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)やトリガーポイント治療を専門とし、腰痛・肩こり・坐骨神経痛・膝痛・五十肩などの慢性症状改善を得意としています。
大阪手技療法研究会やREXトリガーポイント研究会で研鑽を積み、最新の知見を臨床に取り入れながら患者様一人ひとりに合わせた施術を行っています。

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