「車から降りるときの股関節の痛み」について
「車から降りるときの股関節の痛み」について
「車から降りるときに股関節がズキッと痛む…」
こうのような症状は、レントゲンでは異常がない場合でも、
股関節の筋肉が原因となっているケースがあります。
とくに、大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)という筋肉にトリガーポイントができると、
車から降りる瞬間に股関節痛が出やすくなります。
大腿筋膜張筋が原因で起こる股関節の痛み
大腿筋膜張筋とは?
大腿筋膜張筋は、骨盤(腸骨)から大腿骨の外側に付いている筋肉で、次のような働きを持っています。
- 股関節を曲げる(屈曲)
- 脚を外に開く(外転)
歩行・車の乗り降り・立ち上がり動作など、日常生活のさまざまな動きに関わる重要な筋肉です。
車から降りるときの股関節痛のメカニズム
車から降りるとき、脚を下へおろして外へ出す動きは、まさに屈曲+外転の組み合わせです。
そのため、
- 運転席 → 右脚が動作の中心
- 助手席 → 左脚が動作の中心
となり、車の座席側の大腿筋膜張筋に負担が集中します。
大腿筋膜張筋にトリガーポイントができると?
この筋肉にトリガーポイントが形成されると…
- 脚を外に出すと股関節が痛む
- 車から降りる瞬間にズキッと痛む
- 歩き始めに違和感がある
などの「運動痛」が出やすくなります。
治療が必要なケースとは?
セルフケアで良くならない股関節痛は専門的な施術を
大腿筋膜張筋が強くこり固まると、ストレッチだけでは改善しにくいことがあります。
とくに痛みが続いている場合は、筋肉の深部まで固まっている可能性が高いため、
鍼治療や手技でのアプローチが効果的です。
この記事の執筆者
鈴木 雄亮(すずき鍼療院・整体院 院長/鍼灸師)
筋筋膜性疼痛症候群やトリガーポイント治療を専門とし、
腰痛・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症などの慢性症状を中心に施術を行っています。
大阪手技療法研究会やREXトリガーポイント研究会で研鑽を積み、
最新の知見を臨床に取り入れています。