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画像検査で異常なし腰痛の原因は?筋筋膜性疼痛症候群と治療法

腰痛の原因は骨だけじゃない?最新研究と鍼灸治療

「病院でレントゲンを撮ったけれど異常なしと言われた…それでも腰が痛い」
こうした経験をされた方は少なくありません。
2025年現在、腰痛に関する研究は大きく進み、骨や椎間板だけでなく、筋肉・筋膜・関節・心理社会的要因が複雑に絡み合って起こることが明らかになっています。
この記事では、最新の研究から見えてきた腰痛の正体と、当院で行っている鍼灸治療について解説します。

非特異的腰痛の再評価

これまで腰痛患者の約8割は、レントゲンやMRIで原因が分からない「非特異的腰痛」とされてきました。
しかし最新の研究では、適切な触診や機能評価を行うことで、筋肉や筋膜の機能不全が原因であるケースが多いことが分かってきています。
つまり「異常なし=原因不明」ではなく、従来の検査方法では捉えられなかった原因が存在するのです。

心理社会的要因の影響

腰痛は身体だけの問題ではなく、心や環境の影響も大きいことが知られています。
ストレス、不安、うつ傾向、仕事の不満などは筋肉の緊張を高め、痛みを慢性化させる原因になります。
「心身一如」という言葉の通り、心の健康と身体の痛みは切り離せない関係にあるのです。

生活習慣と姿勢の関係

日常生活の習慣も腰痛に大きく関与します。

  • 長時間のデスクワークやスマートフォン使用
  • 運動不足や喫煙習慣
  • 体重増加による腰への負担

これらの要因は腰痛のリスクを高めます。生活習慣の改善は、予防と再発防止に欠かせません。

トリガーポイントと筋筋膜性疼痛症候群(MPS)

近年注目されているのが、筋肉の中にできるトリガーポイントです。
トリガーポイントは硬いしこりのようなもので、押すと痛みが生じ、さらにお尻や太ももなど離れた場所にまで痛みを広げる特徴があります。
特に腰方形筋や中殿筋にトリガーポイントができると、腰痛の原因になることが多いです。

レントゲンやMRIでは骨の異常は映りますが、筋肉や筋膜の状態は映りません。そのため「異常なし」と診断されても、実際はトリガーポイントが原因であることが少なくありません。

最新の治療動向

最新の治療ガイドラインでは、痛みだけを抑えるのではなく、包括的なアプローチが推奨されています。

  • 運動療法:ウォーキング、ヨガ、ピラティス、体幹トレーニングなど
  • 徒手療法・鍼灸治療:筋肉や筋膜の状態を改善し、トリガーポイントにアプローチ
  • 心理的サポート:ストレス軽減や痛みに対する恐怖心の克服

すずき鍼療院・整体院(浜松市)では、トリガーポイント鍼治療と徒手療法を組み合わせ、筋肉の機能改善を行うことで慢性腰痛に取り組んでいます。

まとめ

腰痛は「骨の異常」だけでなく、筋肉・心理・生活習慣が複雑に関わる症状です。
特にトリガーポイントは「画像に映らない原因」として重要視されています。

「異常なし」と言われた腰痛でお悩みの方も、あきらめずに筋肉に注目した治療を検討してください。
浜松市で腰痛にお困りの方は、すずき鍼療院・整体院にぜひご相談ください。

この記事の執筆者

鈴木 雄亮(すずき鍼療院・整体院 院長/鍼灸師)
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)やトリガーポイント治療を専門とし、腰痛・肩こり・坐骨神経痛・膝痛・五十肩などの慢性症状改善を得意としています。
大阪手技療法研究会やREXトリガーポイント研究会で研鑽を積み、最新の知見を臨床に取り入れながら患者様一人ひとりに合わせた施術を行っています。

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