危険な腰痛
腰痛の中には重篤な病気の可能性もある腰痛もあります。
今回は病院での検査が必要で、原因疾患の特定が必要な危険な腰痛について知っていただきたい兆候をまとめます。
危険な腰痛のサイン
危険な腰痛には「レッドフラッグ」という、腰痛の裏に重大な病気が隠れているかもしれない危険信号があります。
レッドフラッグが1つあるからといって必ずしも重篤な病気があるわけではありませんが、複数該当する場合は要注意です。
危険信号に該当するような症状が腰痛以外に見られる場合はまずは病院を受診する必要があります。
腰痛のレッドフラッグサイン
1. 年齢
20歳以下、55歳以上での初発の腰痛では、成長期や加齢では説明できない病気の可能性も考えられるます。
2. 痛みの状態
痛みで眠れない(夜間痛)や安静にしていても痛む(持続痛)など時間や動作に関係なく持続する痛みがある。
3. 既往歴
がん、長期のステロイド薬の服用、HIVなどは骨への転移、骨粗鬆症による圧迫骨折、免疫低下による感染症のリスクがあります。
4. 神経症状と思われるもの
下半身のしびれや力が入らない(筋力低下)、排尿・排便の障害(出ない/漏れる)
5.全身症状
熱がある、急激な体重減少、強い倦怠感
6. 外傷によるもの
転倒や尻もち後に腰痛が出た場合、特に高齢者では圧迫骨折の可能性があります。
6. 心臓や血管の病気の可能性
突然の発症で腰痛だけでなく胸が痛い、痛みが移動するなどは大動脈解離や腹部大動脈破裂の可能性があります。
その他注意が必要な腰痛
心疾患以外にも腎臓や子宮など臓器の病気が腰痛を引き起こしていることがあります。
泌尿器系疾患
腎盂腎炎
発熱、吐き気、や腰に重だるさや叩打痛(腰を軽く叩いたときに痛みが増す)が生じます。
運動後急性腎不全
比較的若年層にみられ短距離走など無酸素運動後、1~48時間後に発症します。吐き気や微熱、腰背部痛が生じます。
尿路結石
疝痛発作(せんつうほっさ)という当然起こる腰やわき腹の激痛や吐き気が生じます。
婦人科系疾患
女性で腰痛だけでなく、下腹部痛、過多月経(生理の出血量が多い)、不正出血、月経痛などが症状などもみられる場合、子宮筋腫や子宮内膜症などの可能性があります。
まとめ
単に腰痛といっても原因は骨や筋肉だけでなく臓器の病気の可能性があり、一般的な腰痛との区別もつけづらいケースも存在します。
いつもの腰痛とは痛みの質や場所が違ったり、急な激しい痛みや、寝て覚めても痛いなどはギックリ腰だと思わずにまずは病院を受診されたほうが良いです。
画像検査や血液検査をおこなうことで原因が特定されます。
※参考文献:日本整形外科学会「腰痛診療ガイドライン」
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