シンスプリント
筋性疼痛症候(きんせいとうつうしょうこう)について
筋性疼痛症候とは『筋肉の硬化や血流障害が原因となって生じる痛み』のことです。
MRIやレントゲンでは原因がわからない痛みやしびれは筋性疼痛症候の可能性があります。
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シンスプリントについて
シンスプリントは「すねの骨の内側の下1/2~1/3の範囲に痛みを有する慢性障害」で、陸上、サッカー、バスケットボールなど走ることが多い競技に多いスポーツ障害です。
原因ははっきりしていませんが、足のアーチの低下、靴の不適合、走るフォームなどが指摘されています。
症状はすねの内側の運動時の痛み(走ったときだけ痛い)、患部の圧痛で安静時や日常生活動作では痛みは感じません。
またあまりに長引くときは疲労骨折の可能性もあります。
脛骨の疲労骨折の症状はシンスプリントと似ているため症状のみでは判断できません。整形外科を受診しレントゲン検査を行うことをお勧めします。疲労骨折と気づかず練習を続けていると重症化し脛骨に亀裂が入ってしてしまう可能性があります。 -
筋性疼痛症候の視点から考えるシンスプリントの原因
筋性疼痛症候では筋肉の過緊張とそれによる血流障害が生じて疼痛症状が発現していると考えられています。
シンスプリントの痛みには、ふくらはぎの筋肉が原因となっていると考えられます。その根拠としてシンスプリントを訴える症例のほとんどに長趾屈筋(ちょうしくっきん)の硬化や浮腫(むくみ)、圧痛などの所見があり、治療により浮腫(むくみ)や硬化が減少した時点で著しい痛みの軽減・消失がみられるからです
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筋性疼痛症候によるシンスプリントの症状
シンスプリントの原因はふくらはぎの深層筋(長趾屈筋)の筋性疼痛です。
長足趾屈筋に硬化や血流障害が起こった時に現れる症状はシンスプリントとされる症状と共通しています。
①すねの骨の内側の痛み
すねの骨の内側には長趾屈筋があり、筋肉の走行と一致した部位の痛みが起こります。またすねの骨自体が痛い場合ではの表層の筋膜や皮ふの肥厚やむくみが生じています。これは筋肉の血流障害の影響で骨膜や筋膜の血流障害も起っていることによるものと考えられます。
②内側縦アーチの低下
無意識に硬化した長趾屈筋をできるだけ収縮させないように筋肉を伸ばした状態にします。それが内側縦アーチの低下につながっていることが考えられます。 -
当院独自のシンスプリントに対する治療法
当院では「筋肉を治療」するために以下の三療法をおこなって症状の改善を図ります。治療により筋肉の硬化や血流障害が改善された時点で症状も軽減・消失します。
①MT-MPS(筋性疼痛症候に対する治療手技)
手を使った筋肉へのマッサージ治療です。高度な解剖学の知識にもとづいて深層の筋肉まで「痛いけど気持ちいい」と感じる刺激で治療していきます。
②AT-MPS(筋性疼痛症候に対する鍼治療法)
手では反応しない程ひどくか硬くなった筋肉ははり治療が有効です。徒手療法と併用しておこなうことで頑固な症状にも効果的な治療ができます。
③トリガーポイント療法
トリガーポイントとは筋膜や腱、靭帯や骨膜などにできてしまう「痛みの発生源」です。鍼や専用の深部マッサージツールを使ってトリガーポイントを治療することで症状の原因を漏れなく治療します。
料金表
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初回特別価格
初検料込み。問診~検査、治療で60分程度です。
6,750 円 (税込)
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からだの治療40分
各症状に対応した局所的な治療をおこないます。
5,500 円 (税込)
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からだの治療60分
症状が複数部位ある方や、重点的な治療が必要な方、全体的なメンテナンスをご希望の方向けのメニューです。
7,500 円 (税込)
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からだの治療90分
症状が広範囲にある方や60分の治療よりさらに重点的な治療をご希望の方のメニューです。
1,1250 円 (税込)
施術の流れ
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どこが、どうすると痛いのか?いつから痛むのかなど、症状や生活習慣/環境についてお伺いしながら「どの筋肉に負担がかかっているか」を推測していきます。閉じる
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問診で得た情報をもとに症状を誘発する検査をしたり、筋肉を細かく触診し原因となっている筋肉(症状発現筋、責任トリガーポイント)を見つけ出します。閉じる
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各患者様に症状や刺激に対する反応を観察しながら最適な治療法を選択しておこないます。
鍼が苦手あるいは怖いといった方には徒手やツールを用いた治療をおこないますのでご安心ください。閉じる