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股関節や鼠径部の痛みについて

股関節の痛みや鼠径部痛は「腸腰筋のトリガーポイント」が関係しているかもしれません

「股関節の前側が痛い」「脚の付け根がズキッとする」「運動すると鼠径部が痛む」
このような症状がある場合、腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉にトリガーポイントができている可能性があります。

グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)と診断される方の中には、筋肉由来の痛みが原因となっているケースも少なくありません。

腸腰筋とはどんな筋肉?
腸腰筋の解剖図

腸腰筋の働き

腸腰筋は、腰の深い部分(腰椎)から太ももの骨(大腿骨の小転子)に付着しており、股関節を曲げる働きを持つ重要な筋肉です。
スポーツで脚を後ろから前にスイングする動作や、日常生活では一歩を踏み出す瞬間などで強く使われます。

日常でもよく使われる筋肉

階段の上り下り、立ち上がり、長時間の座位姿勢などでも腸腰筋は常に働いています。
そのため、運動選手だけでなく、デスクワークが多い方や立ち仕事の方でも負担がかかりやすい筋肉です。

腸腰筋にトリガーポイントができるとどうなる?

腸腰筋にトリガーポイント(筋肉のしこりのようなもの)が形成されると、次のような症状が現れます。

  • 鼠径部(脚の付け根)の痛みや違和感
  • 歩くときや走るときに股関節の前側が痛む
  • 長時間座って立ち上がるときに痛む
  • 太ももの付け根に鈍い痛みや張り感が出る

これらの痛みは、関節や骨に異常がなくても、筋肉内部のトリガーポイントが痛みの原因となっているケースがあります。

トリガーポイント治療で痛みの根本にアプローチ

当院では、腸腰筋などの深層筋にできたトリガーポイントを丁寧に探し出し、
鍼や手技によって直接アプローチしていきます。

痛みを感じている部分だけでなく、原因となる筋肉を的確に治療することで
股関節の動きがスムーズになり、鼠径部の痛みの軽減が期待できます。

まとめ

鼠径部や股関節の前側に痛みがある場合、
「関節の異常」だけでなく「筋肉(腸腰筋)」が関係していることも多くあります。

長引く股関節痛でお悩みの方は、ぜひ一度、トリガーポイント治療によるアプローチを検討してみてください。

この記事の執筆者

鈴木 雄亮(すずき鍼療院・整体院 院長/鍼灸師)

筋筋膜性疼痛症候群やトリガーポイント治療を専門とし、
腰痛・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症などの慢性症状を中心に施術を行っています。
大阪手技療法研究会やREXトリガーポイント研究会で研鑽を積み、
最新の知見を臨床に取り入れています。

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