変形性膝関節症の運動開始時痛について
変形性膝関節症では、運動開始時痛という痛みが
特徴です。
運動開始時痛とは、例えば
歩きだしに痛みを感じ次第に軽減していく。安静により消失する
とされている痛みです。
この痛みは整形外科学では関節への負荷がかかることが
痛みの原因だと考えられています。
今回は、運動開始時痛とトリガーポイントの関係性について
当院での考えを述べたいと思います。

ひざ痛とトリガーポイントの関係
トリガーポイントによってひざの痛みが生じる事が知られています。
よくあるのは、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)という筋肉に
できたトリガーポイントがひざの痛みとして感じるケースです。
この膝に感じる痛みは関連痛といいます。

運動開始時痛とトリガーポイントの関係
基本的にトリガーポイントは筋肉が力を出すときに発生する力(張力)
によって刺激され痛みを出します。
そのため、トリガーポイントによる症状では安静時(張力がかかっていない状況)では
発痛しません。
運動開始時の筋肉の働き
例えば、椅子から立ち上がる瞬間身体を起こすために膝を伸ばしています。
その膝を伸ばす瞬間に強い力を使って伸ばしています。
痛みとの関わり
整形外科学ではこの瞬間にかかる関節(軟骨など)への負担によって
痛みが生じていると考えています。
しかし、トリガーポイント的な視点では
立ち上がる瞬間に発生する筋肉の強い力でトリガーポイントが
刺激されて発痛していると考えています。
関節軟骨にはそもそも痛みを感じる神経が存在しないことや
変形があっても無症状の人(全体の2/3は無症状)という点も
踏まえると生理学的に痛みの原因になっているのは、
実際には筋肉では?と考えてます。
筋力強化は有効か?
関節の保護・強化を目的に筋力強化を進められるケースが多いです。
しかし痛みと筋力は生理学的にあまり関係しない事が考えらます。
筋力が優れたボディビルダーは関節に痛みを感じていないのか?
まったくそうではありません。
当院へもボディメイクされている方で肘関節の痛みを
訴える方が来院されています。
まとめ
変形性膝関節症と診断された運動開始時痛は、
変形した関節に負荷がかかるから痛いと考えられている事が
定説ですが、
実際の原因はトリガーポイントによるもとの推測しています。
したがって治療は関節へむけておこなうのではなく、
筋肉のトリガーポイントを治療すべきというのが当院での主張です。